9月27日、自民党総裁選で石破茂氏が総裁に選ばれた。その直後から為替は急激に円高が進行し、また日経先物の夜間取引が急落するなど荒れた展開となった。週明けの30日には東京株式市場で日経平均株価は一時前週末比2000円を超える下落する展開となり、マスコミ各社は『石破ショック』と報じた。
マーケットは一時的なものと予想しているが、石破氏は典型的な緊縮財政派で日銀の金融政策の正常化を支持している。また、石破氏は、10月27日投開票の日程で衆議院総選挙を行うと述べており、選挙が終わるまではマーケットは様子見の姿勢になることが予想される。
それでは2024年9月の為替動向について。
概況
FRBが9月の連邦公開市場委員会(FOMC)にて、政策金利を0.50%(50bp)に踏み切り引き下げた。市場ではウォール・ストリート・ジャーナル紙が事前に観測報道をしたことにより急激な展開には至らなかった。
次回の11月のFOMCでは0.25%もしくは0.50%の利下げが予想されている。FRB高官の発言としては米国の労働市場は依然として堅調であり、現状の状態が維持されるかが焦点とされている。
また11月5日投開票の米大統領選も佳境を迎えており、ハリス氏が当選すれば現政権の政策路線を基本的には維持する事から影響は小さい。しかしながら、トランプ氏が当選すればインフレの再加速が懸念される。
USD/JPY・ドル円
OPEN:146.087 / HIGH:147.210 / LOW:139.576 / CLOSE:143.623
前月比:-2.503 (-1.71%)
先月に続きオープン直後は上昇であったが、徐々に下落した。先月安値で一旦はサポートされるも、下落の勢い強く持ちこたえれず割った。しかし月折り返し地点より反転し、その後は上昇に転じた。月始値まで戻したが、石破ショックの影響により急落。下弦の線でサポートされ上昇に転じて月引けとなった。
EUR/USD・ユーロドル
OPEN:1.10448 / HIGH:1.12138 / LOW:1.10019 / CLOSE:1.11345
前月比:+0.00892 (+0.81%)
下落傾向で引けた8月であったが、9月は上昇に転じたが下弦の線で抑えられ下落した。しかし月折り返し前で1.10の節目でサポートされ上昇に転じた。その後は先月の高値で幾度となく抑えられる形で月引けとなった。
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