Forex Weekly Report 2024 WN28(7/8-12)

どうも皆さん、KOZIです。

今週はパウエル議長の発言が2回あり、インフレ率が徐々に低下していることに理解している節がありました。今週発表された消費者物価指数も、予想よりネガティブだったため利下げ期待が高まったと思われます。
そこに為替介入と思われるアクションもあり、ドル円は40分で4円下落の急激な円高が起こるなど波乱な展開となりました。なお、財務省の神田財務官はノーコメントですが、日銀の当座勘定から3兆円規模の介入であったと思われます。

それでは今週のマーケットを振返っていきましょう。

①市況データ

OPEN HIGH LOW CLOSE 前週比
USD/JPY 160.747 161.807 157.355 157.900 -286.0 / 1.78%
EUR/JPY 173.591 175.426 171.448 172.175 -205.3 / 1.18%
EUR/USD 1.08004 1.09113 1.07991 1.09043 66.1 / 0.61%
GBP/USD 1.27853 1.29906 1.27776 1.29855 173.4 / 1.35%
ドル指数(USDX/DXY)  104.875 105.208 104.041 104.084 -79.1 / 0.75%
10年債利回り(US10Y)   4.304 4.327 4.168 4.187 -0.095 / 2.22%
日経平均 40863.14 42426.77 40780.70 41190.61 278.31 / 0.68%
NYダウ 39428.91 40257.24 39146.60 40000.91 625.03 / 1.59%
S&P500 5572.75 5655.56 5562.51 5615.34 48.14  / 0.86%
WTI原油先物 82.86 83.71 80.83 82.14 -1.15 / 1.38%
金(US$/OZ) 2391.24 2424.55 2349.58 2410.78 19.54 / 0.82%

出典:TradeView(通貨レートはFXCM、株価指数/商品はTVC or Yahoo! finance)

 

②各種指標・イベント

今週の主な経済指標結果・要人発言

8
(Mon)
米国 消費者インフレーション期待>結果:3.0%/前回:3.2%
◇―――――◇―――――◇―――――◇―――――◇
【オランダ中銀 クノット総裁】
ECBが、7月に追加利下げを行う理由は見当たらない。利下げに対して再びオープンになる次の理事会は9月で、われわれの政策スタンスと、今後の利下げに対する現在の市場の期待にはまったく問題ないと述べた。
9
(Tue)
EU圏 消費者物価指数 (前年比)(6月)>結果:2.5%/予想:2.5%/前回:2.6%
EU圏 コア消費者物価指数 (前年比)(6月)>結果:2.9%/予想:2.8%/前回:2.9%
EU圏 失業率 (5月)>結果:6.4%/予想:6.4%/前回:6.4%
米国 JOLT求職 (5月)>結果:8.140M/予想:7.960M/前回:7.919M
◇―――――◇―――――◇―――――◇―――――◇
【イタリア中銀 パネッタ総裁】
懸念は正当化されないものではないが、大局的に見る必要がある。サービス価格は財の価格とは異なる動きをする傾向がある。その上で、最近のデータや見通しは漸進的な追加利下げを可能にすると述べた。

【FRB パウエル議長】
われわれが直面するリスクは高止まりするインフレだけではない。最新のデータは労働市場の状況が2年前に比べて著しく冷え込んだことを示した。過去2つの統計が発表されるまで、このような発言はしなかっただろう。さらなる良好なデータが見られれば、インフレ率がFRBの2%目標に向けて低下しているという確信が強まる。また最近のデータはインフレ面での、さらなる緩やかな進展を示している。政策引き締めの緩和が遅過ぎたり、少な過ぎたりした場合、経済活動と雇用を不当に弱める恐れがある。一方で利下げが早過ぎたり、多過ぎたりした場合は、インフレ面での進展が失速または反転しかねないと述べた。
10
(Wed)
ニュージーランド RBNZ政策金利発表>結果:5.50%/予想:5.50%/前回:5.50%
◇―――――◇―――――◇―――――◇―――――◇
【FRB パウエル議長】
インフレが後退しているという確信はある程度ある。問題は2%に向けて持続的に低下していると十分に確信しているかということだ。私にはまだそう言う用意はない。インフレに関する仕事は終わっていない。やるべきことはまだある。また、労働市場の相当な軟化にも極めて注目していると語った。
【FRB クック理事】
失業率のさらなる大幅上昇を伴わず、インフレ率が引き続き時間の経過と共に目標に向かっていくというのが、私の基本シナリオだ。現時点で失業率については非常に注意しており、悪化が見られれば対応する。こうしたデータには非線形性が考えられると述べた。
11
(Thu)
英国 国内総生産 (前月比)(5月)>結果:0.4%/予想:0.2%/前回:0.0%
ドイツ 消費者物価指数 (前年比)(6月)>結果:2.2%/予想:2.2%/前回:2.4%
ドイツ 消費者物価指数 (前月比)(6月)>結果:0.1%/予想:0.1%/前回:0.1%
米国 新規失業保険申請件数>結果:222K/予想:236K/前回:239K
米国 消費者物価指数 (前年比)(6月)>結果:3.0%/予想:3.1%/前回:3.3%
米国 消費者物価指数 (前月比)(6月)>結果:-0.1%/予想:0.1%/前回:0.0%
米国 コア消費者物価指数 (前年比)(6月)>結果:3.3%/予想:3.4%/前回:3.4%
米国 コア消費者物価指数 (前月比)(6月)>結果:0.1%/予想:0.2%/前回:0.2%
◇―――――◇―――――◇―――――◇―――――◇
【フランス銀行 ビルロワドガロー総裁】
それが第一の黄金律だ。すなわち経済競争の渦中にあるわが国の企業に負担を負わせてはならない。第二の黄金律が存在する。資金調達コストがますます高騰する中で、さらに赤字を拡大させることはできないということだと語った。
【サンフランシスコ連銀 デーリー総裁】
現時点において物価安定と完全雇用という当局が責務を負う目標へのリスクは、一段とバランスが取れてきており、金融政策が機能しつつあるのは明白だ。雇用やインフレ、国内総生産(GDP)、景気見通しに関するデータなど、これまでに得られた情報を考慮すると、何らかの政策調整が正当化される可能性が高いと述べた。
【シカゴ連銀 グールズビー総裁
最新の物価データは上々だ。連邦公開市場委員会(FOMC)は声明で、2%への軌道に乗っているとわれわれが確信を強めるまで、利下げは想定していないと明確にしているが、これこそ2%への軌道というものだと述べた。
【セントルイス連銀 ムサレム総裁
6月CPI統計はインフレ低下に向けたさらなる前進を示唆している。インフレ率が今後2%に収束していくと見込めるような証拠をさらに探すつもりだ。労働市場は力強い。政策調整を決断する前に、より多くのデータを評価する時間が金融当局にはあると語った。
12
(Fri)
米国 生産者物価指数 (前月比)(6月)>結果:0.2%/予想:0.1%/前回:-0.2%
米国 コア生産者物価指数 (前月比)(6月)>結果:0.4%/予想:0.2%/前回:0.3%
米国 ミシガン大学消費者信頼感指数 (7月)>結果:66.0/予想:68.5/前回:68.2
米国 ミシガン大学期待インフレ率 (7月)>結果:2.9%/予想:2.9%/前回:3.0%

◇―――――◇―――――◇―――――◇―――――◇
【財務省 神田財務官】
これまでの動き、それはかなりの大きな変動だったと思っていますし、ファンダメンタルズに沿った動きかどうかというと、私は奇妙だなと思っていたところがあります。足元1か月では5%も動いている。これはかなりの動きだ。過度の変動や無秩序な動きに対しては、適切な対応をとると述べた。

 

③トレード

青色・中央縦線の左側が先週のチャートで、右側が今週のチャートです。
青色・横線は今週の始値です。
紫色の囲い部分は先週の高値安値を表してます。
今週のチャート上にあるクロス線は上記の囲い部分の対角線を今週へシフトしたものです。
記事中では下から右へ上がる線を上弦、上から右へ下がる線を下弦と表してます。
また右にシフトしたものを中段、同じ幅で上下配置したものは上段・下段としています。
上弦・下弦の線が交差する地点をクロスポイントと称します。
白の✓はIN(エントリーポイントもしくは注文)、✕はOUT(エグジットもしくは手仕舞い)です。
✓の大きさが異なることがありますがロットの量を表してます。週引けの縦線にある薄い白色は先々週以前に保有しているポジションです。

USD/JPY_1H

週明けから少し下げて、先週安値圏で反転し、上弦の線に沿って上昇していきました。木曜のCPIで急降下して-1.0ラインを割り、下ヒゲを付け支えられて反転しています。しかしながら、戻りの勢いも弱く翌金曜のミシガン信頼感指数が予想に反して悪化、さらに期待インフレも3%を割った事で157.50円まで下げ、少々戻りましたが158円手前で引けとなりました。2022年11月のように円高に振れていくのか、注視したいですね。
なお、先週から持越したポジションについては画像の通り、今週も持ち越ししています。

EUR/USD_1H

今週も大きく窓が開きましたが月曜の内に埋まりました。その後は低空飛行しまがらCPIに向けて緩やかに上昇、その後はドル円と似たような感じですね(幅は桁違いですが)。1.09の節目なので、ここで抑えるか、それとも1.10まで行くのか来週の展開が気になります。

GBP/USD_1H

こちらもユーロドルと形は同じですね。1.30の節目まで間もなく、ダブル節目で抑えるか来週の展開に注目です。

BTC/JPY_1H

先週のMt.Gox(マウントゴックス)騒動が落ち着いたかと思えば、ドイツの警察当局が犯罪で使われたビットコインを押収し、検察が清算したことが影響で伸び悩んだところです。
バカンスシーズンなので夏はとりあえず様子見でもいいのかなといったところです。勿論、トレーダーである以上は急変に備える事も重要、メリハリつけて楽しみたいですね。

ちなみに、今週も特に取り上げる記事はありませんでした。

以上が今週のリポートです。
もし他に取り上げて欲しい通貨がありましたらコメント頂ければ検討いたします。

 

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それではアデュー♪

 

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