Forex Weekly Report 2024 WN24(6/10-14)

どうも皆さん、KOZIです。

昨日ですが、スマホのYahoo!アプリ通知で「日銀国債買い入れ減額」が表示され少々驚きました。
また、来月には利上げするという憶測が異様に話題となっています。
それにしても今週はECB関係者の発言が多く、米国の要人発言はクリーブランド連銀のメスター総裁ぐらいでした。メスターさんも10年間連銀総裁として活躍して来ましたが、今月末で退任となります。おそらくあと1回ぐらいは何かしら発言すると思いますので挨拶はその際にしたいと思います。

それでは今週のマーケットを振返っていきましょう。

①市況データ

OPEN HIGH LOW CLOSE 前週比
USD/JPY 156.900 158.257 155.716 157.375 68.0 / 0.43%
EUR/JPY 169.019 170.137 167.516 168.430 -83.6 / 0.49%
EUR/USD 1.07740 1.08522 1.06675 1.07023 -95.3 / 0.88%
GBP/USD 1.27234 1.28604 1.26568 1.26838 -31.2 / 0.25%
ドル指数(USDX/DXY)  104.935 105.805 104.257 105.517 58.3 / 0.56%
10年債利回り(US10Y)   4.451 4.479 4.190 4.223 -0.212 / 4.78%
日経平均 38689.78 39336.66 38554.75 38814.49 130.63 / 0.34%
NYダウ 38784.90 39120.26 38305.85 38589.17 -209.83 / 0.54%
S&P500 5341.22 5447.25 5327.25 5431.61 84.63  / 1.58%
WTI原油先物 75.35 79.28 75.29 78.44 3.08 / 4.09%
金(US$/OZ) 2293.51 2341.69 2287.88 2332.52 38.93 / 1.70%

出典:TradeView(通貨レートはFXCM、株価指数/商品はTVC or Yahoo! finance)

 

②各種指標・イベント

今週の主な経済指標結果・要人発言

10
(Mon)
日本 製造業購買管理者指数 (5月)>結果:-0.5%/予想:-0.5%/前回:0.1%
日本 ISM製造業購買担当者景気指数 (5月)>結果:3.4%/予想:3.7%/前回:3.9%
◇―――――◇―――――◇―――――◇―――――◇
【ドイツ連邦銀行 ナーゲル総裁】
しばらく追加利下げを行わないかもしれない。どれだけ速くインフレ率が目標の2%に低下するのか見守ることになる。例えて言うなら、そこから必ず下がる山の頂上にわれわれがいるとは見ていない。むしろ、われわれがいるのは尾根で、さらなる下山に適切な地点を探さなければならないと語った。
【スロバキア中銀 カジミール総裁】
われわれには決定を急がずに夏を楽しむ余裕がある。急ぐ必要はないし、急ぐ理由もない。9月は極めて重要な月になるだろう。それは、われわれのスタンスを再評価し、金融政策の設定を調整する必要があるかどうかを決定する適切なタイミングとなるだろう。要するに、利下げを行うかどうかということだと述べた。
【ECB ラガルド総裁】
われわれは適切な決定を下したが、それは金利が直線的な低下軌道にあることを意味するものではない。金利を再び据え置く期間があるかもしれない。新たな見通しが立った時のみならず、あらゆる段階で再評価を行う。ディスインフレは十分に進行しており、向こう1年半にわたり継続すると考えている。そのため金利を引き下げる可能性があると述べた。
11
(Tue)
英国 雇用者数 (4月)>結果:-140K/予想:-100K/前回:-177K
英国 失業率 (5月)>結果:50.4K/予想:10.2K/前回:8.4K
英国 平均時給 (前月比)(4月)>結果:5.9%/予想:5.7%/前回:5.9%
米国 JOLT求職 (4月)>結果:8.059M/予想:8.370M/前回/8.355M
◇―――――◇―――――◇―――――◇―――――◇
【フランス中銀 ビルロワドガロー総裁】
次の利下げに関して私は、急ぐことも遅らせることもない現実的な漸進主義を主張する。今後の政策委員会でECBはインフレ率の月ごとの変動にとらわれないようにする。変動は部分的には前年同月のエネルギー価格との比較によるものだ。このノイズはあまり意味がない。従って、当局は引き続き見通し重視であり、インフレ見通しを注意深く見守っていくと述べた。
【フィンランド中銀 レーン総裁】
木を見て森を見ることが重要だ。とりわけ2023年9月以降、インフレ率を目標に押し下げるという点で大きな進展があった。毎回の政策委員会会合では、3つの要因に基づき金利を設定する。すなわち、インフレ見通しと基調的インフレの動き、金融伝達の強さだ。いかなる金利の道筋もあらかじめ約束することはない。新たなエネルギー価格や地政学上の衝撃、予想外の賃金の伸びがないとすれば、ユーロ圏のインフレ率は低下の流れが向こう数カ月にやや鈍ることはあっても、今後1年間では目標値に戻ると見込まれると述べた。
【ECB レーン専務理事】
ECBは確実にインフレ率を目標値まで引き下げる必要がある。これまでのところインフレは予想以上の速度で鈍化している。賃金の伸びは依然として高い。これは主に過去のインフレ加速に対する調整が今も続いているためだ。現在の金融政策の課題は、完全なディスインフレを確実なものとし、インフレ率を適時に目標である2%に戻し、この水準で持続的に定着させることだと語った。
12
(Wed)
ドイツ 消費者物価指数 (前月比)(5月)>結果:0.1%/予想:0.1%/前回:0.5%
英国 国内総生産 (前月比) (4月)>結果:0.0%/予想:0.0%/前回:0.4%
米国 消費者物価指数 (前年比)(5月)>結果:3.3%/予想:3.4%/前回:3.4%
米国 消費者物価指数 (前月比)(5月)>結果:0.0%/予想:0.1%/前回:0.3%
米国 コア消費者物価指数 (前年比)(5月)>結果:3.4%/予想:3.5%/前回:3.6%
米国 コア消費者物価指数 (前月比)(5月)>結果:0.2%/予想:0.3%/前回:0.3%
米国 FOMC政策金利発表>結果:5.50%/予想:5.50%/前回:5.50%
◇―――――◇―――――◇―――――◇―――――◇
【ドイツ連邦銀行 ナーゲル総裁】
ユーロ圏の基調的な消費者物価指数(CPI)上昇率について、勢いがなかなか収まらない。政策メンバーは借り入れコストを単に自動的に引き下げることはせず、あるがままに会合ごとに状況を判断する。コアインフレは確かになお非常に執拗だ。ラストマイルが最も困難だと誰もが承知していると語った。
【ECB デギンドス副総裁
不安定なインフレと先行きの予測が難しい経済に直面する中で、今年のECBの決定について事前約束はできない。金融政策の方向性が明確であっても政策当局者は今後6カ月間の金利について、あらかじめ決められたシナリオは一切持たない。不透明感のレベルは極めて高く、暗い部屋では非常に慎重にならなくてはいけないと語った。
13
(Thu)
オーストラリア 雇用者数 (5月)>結果:39.7K/予想:30.5K/前回:37.4K
オーストラリア 失業率 (5月)>結果:4.0%/予想:4.0%/前回:4.1%
EU圏 政策金利発表 (6月)>結果:3.75%/予想:3.75%/前回:4.00%
米国 新規失業保険申請件数>結果:242K/予想:225K/前回:229K
米国 生産者物価指数 (前月比)(5月)>結果:-0.2%/予想:0.1%/前回:0.5%
米国 コア生産者物価指数 (前月比)(5月)>結果:0.0%/予想:0.3%/前回:0.5%
◇―――――◇―――――◇―――――◇―――――◇
【スロベニア銀行 バスレ総裁】
ECBが予想するさらなるインフレ率低下が現実のものとなった場合、ユーロ圏の利下げ幅がさらに拡大する可能性がある。もし基本シナリオが実現し、データが好ましいものであれば、恐らくすでに年内、そして来年にもさらなる利下げを見込むことができると述べた。
【エストニア中銀 ミュラー総裁】
ユーロ圏のインフレ率が再度上昇する可能性がある。5月のユーロ圏インフレ率速報値で見られたように、一時的にインフレのペースが加速する可能性はある。われわれの目標を達成するために、金利は恐らく当面の間、平均を上回って推移する必要があると述べた。
14
(Fri)
日本 政策金利発表 (6月)>結果:0.10%/予想:0.10%/前回:0.10%
米国 ミシガン大学消費者信頼感指数 (6月)>結果:65.6/予想:72.1/前回:69.1
米国 ミシガン大学期待インフレ率 (6月))>結果:3.3%/予想:3.2%/前回:3.3%

◇―――――◇―――――◇―――――◇―――――◇
【日本銀行 植田総裁】
国債買い入れの減額計画について、 減額する以上は相応の規模となると考えている。その時までに出てくる経済・物価情勢に関するデータないし情報次第で、短期金利を引き上げて金融緩和度合いを調整することは当然あり得る。
為替相場の動向に関しては企業の賃金価格設定行動が積極化する事で、過去と比べると、為替の変動が物価に影響を及ぼしやすくなっている面がある。円安の動きを十分に注視し、毎回の決定会合でしっかりと点検し、適切に対応していくと語った。
【ポルトガル中銀 センテノ総裁】
欧州の中立金利は現在の金利水準よりも確実に低い。従って今日分かっていることを踏まえれば、進むべき道は明確だ。ベース効果により8月までインフレは今の状態が続き、その後2%付近へと低下するだろう。経済とインフレが利下げにどの程度敏感に反応するかについては、今後さらに分かってくる。われわれはデータに基づき、今後数カ月は慎重でなくてはならないと述べた。
【ECB ラガルド総裁】
インフレに対する確信が先週の利下げにつながった。多くの課題があるものの、われわれはディスインフレの軌道に向かっていることを確信する。その道のりは平たんではないだろう、しかし確実にインフレは減速の道をたどっていると語った。
【クリーブランド連銀 メスター総裁】
今年1度の利下げを示唆した最新の連邦公開市場委員会(FOMC)予測について、自分の経済予測とかなり近い。インフレに対するリスクはまだ上向きだと考えているおり、労働市場へのリスクは両方向だと思う。インフレについてはこの2年で実に大きな進展を遂げた。依然として水準は高過ぎる。インフレが2%に下がる軌道に乗っていると確信するには、まだやるべきことがあると述べた。

 

③トレード

青色・中央縦線の左側が先週のチャートで、右側が今週のチャートです。
青色・横線は今週の始値です。
紫色の囲い部分は先週の高値安値を表してます。
今週のチャート上にあるクロス線は上記の囲い部分の対角線を今週へシフトしたものです。
記事中では下から右へ上がる線を上弦、上から右へ下がる線を下弦と表してます。
また右にシフトしたものを中段、同じ幅で上下配置したものは上段・下段としています。
上弦・下弦の線が交差する地点をクロスポイントと称します。
白の✓はIN(エントリーポイントもしくは注文)、✕はOUT(エグジットもしくは手仕舞い)です。
✓の大きさが異なることがありますがロットの量を表してます。週引けの縦線にある薄い白色は先々週以前に保有しているポジションです。

USD/JPY_1H

今週はノートレードでした。FOMCと日銀の政策金利発表があったので控えてました。昨日の植田総裁の会見では国債買入を減額する旨を述べましたが、特段評価はありません。巷で「利上げ」を一部の方々が騒いでいますが、首をかしげますね。

EUR/USD_1H

今週は先週持越した分の利確と1回トレードをしました。週明けですが予想外に窓が開き様子を見ていました。-0.5ラインで反転し、週始値に到達したので手仕舞いしました。その後は再び下がりましたが、個人的に「窓は埋まる」と想定してたので、売りを仕掛けるタイミングを見計らっていました。米CPIのネガティブな結果で急騰し、窓を埋めたので勢いが弱まるの待っていました。そして下弦の線で抑えたこともあり売りを仕掛けました。その後は終盤にかけて勢いよく下げていき、昨夜の就寝前に利確いたしました。

GBP/USD_1H

こちらはノートレードでした。序盤がユーロドルと違いますが、中盤ぐらいからは同様ですね。特に見解はありません。

BTC/JPY_1H

今週は下落傾向ではあるものの1千万を割ってはいないので、特段気にするほどでもないかと思います。対ドルでも同じように推移しており、この相関が崩れない限りはアクションを起こす必要はないかと考えます。

マイクロストラテジーを高評価、ビットコインが10年以内に100万ドルに達する可能性を示唆:バーンスタイン
By Will Canny(CoinDesk JAPAN)

一部抜粋ですが「ビットコインの価格は2033年までに100万ドルに達し、2025年までにサイクル最高値の20万ドルに達する可能性が高いと述べた。」
現状6万ドル後半から7万ドルで推移してますが、来年には20万ドルですか!?
可能性はゼロではないと思いますが、チャレンジするかしないかは自身の判断でお願いしたいですね。

以上が今週のリポートです。
もし他に取り上げて欲しい通貨がありましたらコメント頂ければ検討いたします。

 

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